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Posted by watari - 2011.05.14,Sat

『村上春樹を読みつくす』読了。【☆☆☆☆☆】


あの地震の後に初めて図書館に行ったときに目に付いた本。

村上作品の殆どは読んだことがありますが、ただ読んだのはおよそ高校時代。
もう20年くらい前の話で、内容はかなり忘れてしまっています。

なので、このような解説本を読むことにあまり意味はないのかもしれないですが、でも、なんとなく村上作品の空気は感じられました。

一番最近読んだのは『1Q84』。
まだ第3巻は未読ですが、その解説はなかなか読み応えがありました。

今回の解説のなかで『村上春樹は今の日本人を書こうとしている作家』とのことが書かれていました。その文中にあったふたつの文章が印象に残りました。

ひとつめ。
「自分以外のものに、自らの大切なものを預けてしまう日本人」

今回の東北大地震でもそーだし、原発被害の状況でも感じていること。
オウム真理教も太平洋戦争もそーだったし、明治維新もそのような気がする。
「武士」という存在もそうかもしれない。狭い国土でほぼ単一民族が生きてきた積み重ねなのでしょうか。これは日本人のはっきりとした美徳でもあり、一番強烈な弱点でもあるかと思います。

ふたつめ。
「日本人はそれまでの世界観では理解できない異界的な存在と出会っても、それに怯えることなく、自分の世界と異なる存在と自由に対話できる特性がある」

絶対神ではなく八百万の神の国である日本は、なにごとにも神がいるというのが普通の感覚。これは海外にはない文化。今回の地震でも、その冷静さに海外から驚きを持ってみられていますが、なんとなくわかる気がするのです。
また「はやぶさ」人気でも感じたことですが、擬人化というのも日本の独特の文化だと思います。これもモノにもトイレにも神様がいるという文化が育んだものなのでは?と考えています。ちなみにプラネタリウム版の『HAYABUSA』の海外版を作成するにも、「はやぶさ」に「He(=彼)」という表現は、エージェントから止められたとのこと。日本人には違和感は感じませんが、西洋人には奇異にうつるらしいです。

他にもいろいろと書かれていましたが、このふたつを代表に日本人である私達には気が付かないことなのかもしれません。村上春樹が意識して書いているという日本人のことを意識をして、以前読んだ村上作品を再読してみようかと思いました。

 

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