『楽しい終末』

『楽しい終末』　読了。【☆☆☆】

『楽しい週末』ではなくて『楽しい終末』。
終末論を楽しく書いてしまおうという企画だったらしい（あとがき読んでてはじめてわかった）けど、結局は悲観的な終末論となっている。まあ、本文の中にも書いてあったけど悲観論はもっともらしく聞こえるし賢そうな話に聞こえるから文章にしやすいのかもしれない。だけど、現実問題としては悲観論は楽観論に勝てた試しはないのがほとんどらしい。確かによく考えてみると例外（でも凄まじい例外。原爆完成とかアウシュビッツとか）があるけどほとんどそのとおりなのかも。悲観論がホントになってたら世界は毎週末、破滅していなきゃいけないだろう。


それでも人間は着々と人間の住む世界を終末へと追い込んでいる。1万年後の人類の姿を想像できるかどうかと書いてあったけど難しい。鉄腕アトムやドラえもん、ガンダムでも数百年後の世界だしね。ちなみに人類の発生は500万年前と言われている。1万年前は縄文時代の前の時代である旧石器時代。ナウマン象を追っていた氷河期の時代である。おなじレンジの1万年後は人類はどうなってるのか？想像してみても、やっぱりよくわからんです。