ゆっくりでも止まらなければけっこう進む
Posted by watari - 2007.03.01,Thu
『田原坂』読了。【☆☆☆☆☆】
日本最後の内戦である西南戦争での激戦地『田原坂』を題名に使っている小説です。
内容としては官軍側の乃木希典が連隊旗を奪われる前後の話から始まり、薩摩軍が負け続け鹿児島に撤退していくまでが書かれています。
作家はこの中の登場人物のひとりの孫で、その祖父が書いた西南戦争での手記を読んでからいろいろな資料を集め、この作品を書いていったそうです。
3代続く軍人の孫ということで戦後の軍人否定の日本のなかで、作家はその3代が生きてきた意味を問うように日本陸軍70年史を重ね合わせるために明治初期の日本最後の内戦が書きたくなったとのことでした。
最初のほうは若干文章のリズムが古くて読みづらかったのですが、中盤~後半は臨場感があって良かったです。あとがきにもありましたが、カーキ色の軍服や坊主刈りとは縁のない軍人たちの物語とのこと。このあとの城山までの話が第2巻ということで構想されていたそうですが、作者が亡くなってしまったため途中未完で終わってしまったそうです。最後まで読んでみたかったです。
私は田原坂と聞くと87年で日テレでやった里見浩太郎が西郷隆盛を主演した『田原坂』を思い出してしまいます。年末の特番の中、弟と一緒にテレビに喰い付くように観ていました。子どもながら時代の流れの残酷さを感じました。このシリーズ「白虎隊」、「五稜郭」「奇兵隊」はどれも面白かったけど、この作品は特に印象に残っています。
内容としては官軍側の乃木希典が連隊旗を奪われる前後の話から始まり、薩摩軍が負け続け鹿児島に撤退していくまでが書かれています。
作家はこの中の登場人物のひとりの孫で、その祖父が書いた西南戦争での手記を読んでからいろいろな資料を集め、この作品を書いていったそうです。
3代続く軍人の孫ということで戦後の軍人否定の日本のなかで、作家はその3代が生きてきた意味を問うように日本陸軍70年史を重ね合わせるために明治初期の日本最後の内戦が書きたくなったとのことでした。
最初のほうは若干文章のリズムが古くて読みづらかったのですが、中盤~後半は臨場感があって良かったです。あとがきにもありましたが、カーキ色の軍服や坊主刈りとは縁のない軍人たちの物語とのこと。このあとの城山までの話が第2巻ということで構想されていたそうですが、作者が亡くなってしまったため途中未完で終わってしまったそうです。最後まで読んでみたかったです。
私は田原坂と聞くと87年で日テレでやった里見浩太郎が西郷隆盛を主演した『田原坂』を思い出してしまいます。年末の特番の中、弟と一緒にテレビに喰い付くように観ていました。子どもながら時代の流れの残酷さを感じました。このシリーズ「白虎隊」、「五稜郭」「奇兵隊」はどれも面白かったけど、この作品は特に印象に残っています。
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