『WING 野鳥生活記』読了。【☆☆☆☆☆】
嫁さんが独身時代に本屋に勤めていたころ、本文中のシマエナガの写真に一目惚れして購入したとのこと。白い身体に目がテンテンにやられたらしい。読了って書いたけど、写真集です。でも面白いのです。
そのなかに強烈に面白い鳥がいたので御紹介。
疑似餌を使って魚捕りをするササゴイという鳥がいるそうなんです。
表題は「フライフィッシング ササゴイの不思議な魚釣り」
文中には「姿勢を低くしスナップを利かせて虫を投げる動作といい、魚を見分ける目といい熟練したササゴイの動きには無駄がない」とのこと。小さな羽虫を投げて、魚が羽虫を食べに来るのをジッと待って、電光石火で魚捕るってどこで覚えたの?ホント驚き。
そのうえでオチもある。
「頭に産毛をつけた若者が、メダカを餌に挑戦する。しかし、この世に生まれて数十日の悲しさ。餌の選定もポイントの選定も間違ってる」という若鳥の失敗の写真まで載ってたりして。これって遺伝子に刻まれてるの?それとも大人の鳥のやり方を見て学ぶのだろうか?不思議な魚釣りです。
本の帯には『野鳥生活写真集』とのこと。
確かに鳥たちの日常生活が切り取られている。飛びながら頭を掻くウミネコなんているんだねぇ。鳥にとっては飛ぶことは人間にとっての歩くことと一緒なのだろうから、普通の行為なのかもしれないけれど、写真家の人、良く撮った。
ちなみにこちらは顔面博物館。
右下は「小惑星探査機はやぶさ」の名前のもととなるシロハヤブサ。精悍だ。
目を真ん丸にしてタマみたいな顔をしている左下2番目はアオバズク。森で出会ったらちょっと怖い。
アニメのロボットのような顔と模様をしている上段左から2番目はヤマセミ。かっこええ。
左の中段は先ほどのフライフィッシャーのササゴイ。これから鳥を見るときはナニをやっているのか、しっかり見てみようと思います。
Powered by "Samurai Factory"