古本屋めぐりをしていたら、こんなものを発見してしまいました。
「釣百科」という本です。発行は昭和26年。いまから59年前!!
この本は再販(2版のこと?)で昭和31年となっていましたが、当然、私よりもずーっと年上の本ですね。
で、内容はというと海水・淡水の魚の釣り方、生態、食べ方と多岐にわたって書かれていまして、非常に内容が濃い(全542頁!!)。また文章も上品で読みやすく、百科と名乗っているものの読み物としても優れている気がします。
驚きはその内容です。
59年前の各地方での釣り方について詳しく書かれているのです。
当時は場所によって釣り方が異なっていたようで、例えばスズキ釣りであれば江戸前、品川沖、横浜港、湘南、外房沿岸、常磐久慈浜、神通川(富山)、瀬戸内海、銚子、浜名湖と驚くほどの多彩な釣り方が書かれていました。伝統漁法から趣味の釣りへの転換された名残なのでしょうね。ネットのある現代と違って取材時の御苦労は大変だったと思います。
ちなみに私がたまにやっているスズキのルアー(疑似餌)についても59年前から存在していまして、いろいろな疑似餌とともに紹介されていました。
カツオの1本釣りに使うような疑似餌やインチクのような疑似餌、またカブラのような疑似餌でした。ちなみに1本釣り疑似餌は、どちらかというとソルトフライのようなカタチ。文章には「ちょっと気の利いた漁港にはどこにでも売っているような通俗的な既製品」とありますが、東京近辺の釣具屋さんでは見たことがありませんね。
他にもエギや、鯛ラバ、サビキや、ストローワームのような疑似餌。
それに弓角なんかそのまんまのカタチで載っています。もしかするとスズキのルアー釣りでも、1本釣り疑似餌を「これぞ古来からの伝統疑似餌!!」というような売り文句で、どこかのメーカーが売り出すことがあるかもしれませんね。
ちなみにこの本の購入価格は105円。
古書というには、紙がかなり汚れているので妥当かと思いましたが、内容は非常に驚きに満ちていて楽しませてもらっています。まさかアマゾンにはないよなぁと検索してみたところ発見。なかなかの中古価格が付いていました。転売する気はありませんが、やはり私の見立てどおりに価値のある本だということがわかって嬉しくなってしまいました。釣好きの本好きならば、一読の価値、いや何度読んでも価値がある本だと思います。
まだ読み終わっていませんので、ぽつりぽつりと読み進めていきながら、大事にしていきたいと思っています。
※今回の画像はクリックするといつもよりも大きく表示されるようにしました。部分的にはなりますが、文章も読んでみると面白いかと思います。
釣りの本質というのは何なのか、考えさせられます(笑)
中古釣具屋巡りもナニが出てくるかわからないのが楽しいですけど、
古本屋もわからないのが楽しいのですよね(笑)
とても古いもので凄いですね。
思わずアマゾンで買いたくなります。
釣法や、道具は。。。。
太古の昔から想像するに、ここ100年くらいが最も進化?変化してるんでしょうね。
ほんとまじめに拝見してみたい本です。
日本には竿に適した竹があり、人の髪や馬の毛で寄った糸があり、
エギやカブラが木から作られていると考えれば
100年以上前からあったかもしれません。
もちろん釣りではなく、漁と考えれば高性能な網が出来、
高出力のエンジンが出来た時点でサカナはたくさん
獲れるようになったと思いますけどね(笑)
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