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Posted by - 2024.05.20,Mon
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Posted by watari - 2014.03.09,Sun
本日は我が家から一番近い美術館である五島美術館に行ってきました。

この美術館は東急創始者の五島慶太氏が作った美術館。去年、楽焼展覧会の際に行って以来となります。

展示されているのは中国の陶芸。

漢時代から清時代までの中国のコレクションが展示されているわけですが、漢といえばの三国志の時代の頃。約2000年前のこと。日本でいえば弥生時代。器にしても何にしてもデザインがいまでも完全に通用する。ああ、凄い。中国の先進性がよくわかります。

でも、時代の変遷を見ていくと多様性という面では日本のほうが際立つ気がします。

安土桃山時代の朝鮮出兵がキッカケにして、いくつもの種類の陶芸が分化、進化していったわけで、個性的な焼き物が多いわけです。その個性と多様性が日本の焼き物の魅力だと思うのです。なんでこんな多様性が生まれたのかな?と思うと、江戸時代の鎖国時代に藩に分かれて平和な時代が続いたせいなのかもしれません。

中国の焼き物はどういうわけか官制の焼き物が多いせいか、多様性という意味では日本よりは劣り、戦乱が続いては生まれた技術が途絶えてしまっているようでした。中国は国として大きいということもあるのかな。

とにかく中国は古くて大きい。
2000年以上前にあの技術って、ホントに凄い。

ちなみにコレは2400年前の陶器。デザインがイイよなぁ。

恒例のくれるならばナニコーナーでは、今回はコレ。

日本は陶磁器でいえば中国や韓国のモノマネをして、それから個性を開かせた。守破離ということ。真似がいけないわけじゃないと私も思う。

ちなみにヨーロッパは日本の陶磁器のモノマネからマイセンができた。技術というのは、高いところから低いところに必ず流れる。そーいうことなんだと思う。

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Posted by watari - 2014.02.16,Sun
大雪明けの日曜日。
久しぶりに外出?して、ぐるっとパスを使って展示会巡りをしてきました。
行ってきたのは6カ所。充実した一日でした。
というわけでダイジェスト。

Posted by watari - 2014.02.01,Sat
今日は訳あって善光寺(の近く)に行ってきました。
ちゃんとお参りしたのは久しぶり。う~ん3年くらい前かな?

近くにはよく来るのですが、近い存在過ぎてあまり行かないところ。

やっぱりしっかり見ると、さすが国宝です。
Posted by watari - 2014.01.19,Sun
嫁さんが人形町のせともの市で一目惚れで購入してきた鍋島焼のマグカップ。
それが縁で興味をもった鍋島焼の美術展があるということで、渋谷の戸栗美術館に行ってきました。

鍋島焼は江戸時代に佐賀藩が徳川の殿様に献上品として作られた藩直営の窯で図案が優雅で美しいものが多いです。現在では、近代工芸として復興されています。

私は有田の窯元には、バイク旅行で行ったことがあるのですが、鍋島焼はその当時はあまり興味がなかったので見に行きませんでしたが、いま見てみると有田焼とはまたちょっと違う味わいなので行っておけば良かったかな。

戸栗美術館は有田焼や中国の焼き物の専門美術館で、行ったのは今回で2回目。

鍋島焼の絵は花や果物が多いのですが、そのデザインがやはり素晴らしい。上品で優雅。現代に通じるようなデザインで、色が基本的に少ないので、江戸時代の日本画とはまたちょっと違う感じです。

ちなみに図案集というのはデザイン画でのことで、藩直営窯で作られていたので同じように作る必要があったのでしょう。この図案は筆で書かれているのでしょうけど、また精密で凄い。名も無き職人たちの技術がいまに残っているのはとても大事なことだと思います。

今回、気に行ったのは『柴垣桜花波濤文皿』。
たまたま絵ハガキがあったので購入してきて、写真を取ってみました。
波に舞う桜のイメージ。早速飾っています。
Posted by watari - 2014.01.05,Sun
新年早々、美術館に行ってきました。

最寄駅は虎ノ門。
ホテルオークラの横にある菊池寛美記念智美術館でやっていた『現代の名椀』です。

今回この美術館には初めて行ったのですが、年明け早々の虎ノ門はゴーストタウンのよう。そのうえで美術館は坂の上でちょっとびっくり。正月ボケボケ生活でちょっと息が切れました。

今回の展示は川喜田半泥子や河井寛次郎など昭和に生きた名工から現代の陶芸家を集めています。

展示作品は70点近く。非常に面白く見応えがありました。去年末から美術展で茶碗を見続けているわけですが、最後の最後で現代の作家作品を見ることができて、新しさとともに引き継いでいるところも感じられて良かったなぁと思ってます。

最後に嫁さんに恒例の質問。
「大サービスでひとつ持って帰って良いよ」と言われたらナニを持って帰るか?
いつも嫁さんと意見が異なって、それが面白いのですけど、今回は二人とも同じ作品でビックリ。
  隠崎隆一氏の黒丸椀でした。
わずかな青が綺麗でした。このへんの趣味は嫁さんと似てきたかな?

樂吉左衛門氏の赤楽茶碗も良かったけど、隠崎氏の作品は存在感がありました。

ちなみに図録も買ったのですが、写真映りの良い作品とホンモノのほうが圧倒的に良い作品とがあるということに気が付きました。

樂氏の作品は写真で見ると非常にカッコ良いのです(ホンモノも、もちろん良いのですけど)

隠崎氏の作品は写真で見ると、あの存在感が見えてこないのです。

どちらが良いといえば、やはりホンモノが良いほうが良いに決まっている気がしますが、不思議な気がしました。

世の中には実物を見ないとわからないこともある、ということ。
今年もいろいろ美術館巡りしていくぞ。
Posted by watari - 2013.11.30,Sat
先週末は長野に帰省していました。

朝が寒いんですよ。
6時半頃はマイナス8℃でした。
 

でも、昼間は意外と暖かい。
寒暖の差が果物を美味しくするんですね。
紅葉も綺麗でした。


 ひととおりのことを済ませたあと、結婚前に一度行ったことがある戦没画学生慰霊美術館の無言館に行ってきました。場所は長野県の上田市。

一度目は嫁さん(当時は彼女)に引っ張られる格好で、正直も絵にもあまり興味はなかったんですが、いまではすっかり感化されてしまったため、最近の目でもう一度見てみたかったのです。

展示されているのは、いわゆる名画とは違う画学生の作品です。プロの画家はいませんし、名を成した人は1人もいません。なぜなら戦争によって、若くして命を断たれているから。

でも、それなのに作品に圧倒的なチカラがあるのです。

自分の奥さん、妹、祖母の絵を描いて、亡くなってしまった方もいます。
身近な風景を描いている方もいます。とてもシンプルな絵が多いです。

その絵に心が揺れるのです。
名画だけが絵ではない、ということがよくわかります。
本物の持つチカラも感じます。

戦争が終わってから既に70年弱。
人間は記憶を忘れやすい生き物で、だからこそ、生きていけます。

残すべき記憶のためには、何かモノが必要です。
1人の人生は100年弱。1人の記憶だけでは、100年残せませんが、チカラのあるモノであれば、記憶が途絶えずに伝わっていきます。

この絵たちがもつ力は、たとえ時間が経ったとしても色褪せないと感じました。
Posted by watari - 2013.10.27,Sun
昨日の午前中。

日本橋の三井記念美術館で『国宝「卯花墻」と桃山の名陶』展を見終えたあと、上野毛の五島美術館の特別展「光悦-桃山の古典-」に移動。
上野毛に着くころには雨も止んでいました。

光悦は、桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した町衆。
本職は刀の研ぎや鑑定だったようですが、書と陶芸に優れた人物で、今でいうところのマルチクリエーター。その方のお茶碗を見に来たわけです。ちなみにこの日はこの特別展のスタートの日であり、楽家当代の講演会もあるということでけっこうな混み方。お庭も天気が良ければ見れたんだけど、大雨だったので閉鎖中とのこと。残念。



光悦の陶芸は、楽焼の茶碗。
楽焼は低温で焼かれる軟陶で、聚楽第の近くで作られたので楽焼という名前が付いたとのことです。楽焼には黒楽、赤楽、白楽とがあって、展示されていました。

それぞれのお茶碗に銘が付いているのですが、なんだかそれが非常にわかりいい。

雨雲、時雨、冠雪、それに乙御前。

ただの茶碗なのに、そのように見えてくるのが不思議。

日本人は擬人化や八百万の神々のように、物に名前を付けて魂を与えてしまうようなところがあるから、もしかしたら、人にしろ物にしろ、名前というのは非常に大事なことなのかもしれません。もちろん無銘だから何だ、ってことはないのだと思いますし、名前が逆に作用してしまうこともあるかもしれないですけどね。

本当にウチにあるような陶器と同じ用途なんだけど、この物に溢れる気品と存在感はなんなんでしょうね。絵や彫刻なんかとは全然違う雰囲気だと思います。

さて、一通り見終えたあとは、講演会。
題目は「光悦茶碗」講演者は樂吉左衞門氏(樂美術館館長)。

14時スタートのところ13時から整理券が配られたのですが、私が着いたのが20分前。その時点でけっこうな人が並んで整理券をもらっていまして、席数は150くらいあったはずですが、13時の時点では満席。それでも立ち見がいるくらい。

光悦についての当代の愛情?を感じられ、そのうえ茶碗という存在の不思議さについても話しておられました。確かにただの土焼いただけの器なんですけど、世界を感じてしまうのが凄いですよねぇ。

お話はなかなか面白く聞けました。時間にして1時間半くらい。
さて、内容については以下に箇条書きでまとめておきます。

Posted by watari - 2013.10.26,Sat
    大雨の降る午前中、日本橋の三井記念美術館の『国宝「卯花墻」と桃山の名陶』展に行ってきました。

自宅から最寄駅は傘がいりますが、三越前駅からは外に出ることなく、美術館に行けるので大雨でも平気。三井記念美術館は今回初めて行きましたが、なかなか重厚な美術館。良い雰囲気ですね。それに大雨の影響か、空いてました。ゆっくりと見ることができました。

今回の美術館の目的は陶磁器。そして茶碗。
その桃山陶の志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部が展示されている、ということでもともと志野焼は好きだったので、志野焼の国宝とあれば一度は見てみたい、ということで行ってみたわけです。

志野焼は美濃地方独特の白土に長石釉が掛けられた焼き物ですが、釉が赤みを帯びたり、下絵が淡く滲み出たり、ととても日本的な美しさを持つ器だと思います。

  さて、本日のメイン。
国宝「卯花墻」。読み方は「うのはながき」。

銘の由来は図録によれば、釉景色を垣根に咲く卯の花にたとえてのこと。神社の鳥居みたいにも見えますよね、。大きさは茶碗なので手の平大。桃山時代の作なので約400年前に焼かれたモノ。ちなみに作家は不詳。腕の良い名も無き職人さんの作品なのかもしれません。

白に淡い茶が入り、口元は赤。ボディは貫入どころか大きなヒビが入ったり、ボコボコしていたり、イビツだったりして、陶器に興味のない人であれば「あ、けっこう割れてるから捨てよかな」となるかもしれないけれど、でも、私は見ていて、なんというかこの雰囲気にドキドキしてしまいました。

焼き物は土と火の芸術なので、偶然の産物であることが多いかと思うのですが、でも、この造形はなんなんでしょうねぇ。日本人はこーいうの不完全さが好きなんだと思うのです。不完全さの奥深くにある世界観というか。このあたり完全無比な表現を求めた西洋美術とは違うなぁ、と思うことが多いです。

他にも鼠志野も赤志野もこんなにたくさん見たには初めてだし、瀬戸黒の腰のズパッとした感じも初めて見れたし、織部はあの存在感も良いよなぁ。



でも、やっぱり志野焼のあの淡い白色が良かった。
銘広沢とか銘羽衣とか銘野辺の垣とか、国宝に勝るとも劣らず、って感じでした。
貰えるとするならば、銘羽衣を私は選ぶかも。

それにしても鬼板で書かれる絵なんて子どもでも描けそうなんですけど、あのデザインは日本人の郷愁を誘うというか、なんというか。あのシンプルさ。いいよなぁ。

私は滅多に図録買わないのですけど、今回は買ってしまいました。ちなみにはがきも4枚購入。

自宅で眺めていて楽しんでます。志野焼は長時間の焼成で出来るということで七輪陶芸では出来なそうですが、黒楽、赤楽ならば焼けるはず。いつの日か自分の気に入る雰囲気のものを作ってみたいものです。
Posted by watari - 2013.10.13,Sun
北の丸公園横にある東京国立近代美術館でおこなわれている竹内栖鳳展に行ってきました。
お昼頃に着いたのですが、なかなか混んでてチケット売り場では行列。
さすが終期近く。Eテレでも宣伝してるしね。

明治期の西洋からの情報が入ってきた時代。
日本画が発展していった時期に描かれた作品で、特に動物画(ライオンやゾウ、鹿、猿、鳥、そして猫)がイキイキとそしてリアルに描かれていました。動物画はやはり得意としているだけに良かったなぁ。


その動物画を見ていて、気になったことのひとつに輪郭線。
今回の一番の売り絵?の班猫(まだらの猫)は、フワフワとした猫の毛並みがとても柔らかそうに描かれています。一転、金屏風に描かれたゾウの絵は速い筆で輪郭が力強く描かれていて、硬く表皮をあらわしているようでした。ライオンの絵は、タテガミはフワフワで身体は力強い。


あともうひとつは所謂いまの漫画との共通性。
やはり漫画は、日本画から特徴が綿々と連なっているんだなぁということ。西洋画と漫画にも特徴あるのかもしれないですけど、やはり日本の漫画は日本画からの伝統があるような気がしました。


ちなみにさきほど取り上げた「班猫」より「小春」と描かれた猫のほうが可愛いね、ということで嫁さんと一致。尻尾のへんがタマに非常に似ていて、その観察力と表現力が素晴らしい。


その後、常設展もまわったのですが、近代(昭和初期から現代まで)の絵が中心(そりゃ国立近代美術館だからね)ですが、さまざまなジャンルの絵があって面白かったな。写真撮影が基本的にはOKなんですね(駄目なのは書いてある)。やはり岡本太郎氏の絵は迫力があって、息を呑みました。


ほかにも気になったのをいくつか撮影。ところで絵や彫刻ってなんのために創られる、のでしょうね。道具やアクセサリーと違って使われるためじゃないし、作家さんにとっては自己表現とかいろいろあるんでしょうけど、最終的に美術館に掛けられるためじゃない気がするのですけど、とりあえず自分でもよくわかりません。


最近美術館巡りが習慣化してきましたが、まだ行きたいのがいくつか。
この秋はまだまだ美術館巡りが続きそうです。
Posted by watari - 2013.10.12,Sat
連休の初日、青梅にある美術館に行ってきました。
戦後間もない1950年から1957年に連載されていた吉川英治氏の「新・平家物語」の挿絵が今回、特別展ということで展示されています。
画家は杉本健吉さん。
祖母の従兄にあたる方で、十数年前に私の初任給で愛知にある杉本美術館に祖母と一緒に行ったことがあるのですが、残念ながら私はお会いすることができなかった。原画を拝見するのはその時以来になります。
なぜ青梅市立美術館で展示されているかと言えば、吉川英治氏が青梅に住んでいたから、とのこと。
新・平家物語は連載小説のため、小説があがってきて、そのレイアウトが決まって初めて挿絵に掛かるということで、かなり難しいことが多かったようです。でも墨絵で描かれた絵はイキオイがあって鋭い。また独特のユーモアや可笑しさがあったりして不思議な感じです。なんだかホッとするような絵なんですよね。
特に印象に残ったのは一番最初に書かれていた闘鶏の絵。
あれ絵ハガキでいいから欲しいなぁ。
連載小説の挿絵は納期迫って書いていた為、満足できない仕上がりもあったようで、ライフワークとして色絵としても新・平家物語の絵も描いていたとのことで、その絵ハガキは購入してきました。
こちらもやはり不思議な可笑しみがある絵だなぁ。
嫁さんは杉本美術館に行ったことがないし、私もだいぶ昔になってしまったため、近いうちに再訪したいなぁ、と思っています。
Posted by watari - 2013.10.05,Sat
日本橋三越新館でやっていた「第六十回 日本伝統工芸展」に行ってきました。
作品は「陶芸・染織・漆芸・金工・木細工・人形・諸工芸(七宝・硝子・瑠璃)」を中心に600を超える作品が展示されていましたが、若手から人間国宝までの超絶的な腕を持つ方々の作品が生で見れる貴重な体験でした。

特に入選作は素晴らしい出来。ため息が出ます。
圧倒的な存在感に心震える感覚で、夢中になって見回っていました。やはり本物は違います。
ちなみに私の小学校時代の将来の夢は「伝統工芸士」。
いまじゃちょっと違った職業に付いてしまいましたが、私にとっては夢のような憧れの方々。近くで作品が見れて良かった。
ちなみにこの作品のなかで持って帰えれるとしたら何?
という嫁さんの質問に答えるとするならば、コレ。

いままで陶芸とか漆芸、木細工には興味はあっても、硝子は興味なかったのにコレを見たら、なんだか衝撃的で固まってしまって、震えがきました。
花のようで、素粒子のようで、火炎のようで、宇宙のようで。
素晴らしい作品でした。
Posted by watari - 2013.09.22,Sun
3連休の中日に、小学校以来の高尾山に登ってきました。
我が家から電車で1時間ほど。
今回は嫁さんと2人なのでノンビリ登ろうということになりました。
最寄駅である高尾山口に9時頃到着してみると人がたくさん!!
やっぱり人気の山です。
それに人の種類もたくさん。子連れもいるしおばあちゃん集団もいる。
なかには若者のトレイルランニングの人もいたり。この統一感のないゴッタ煮感。東京モノにとっては意外と居心地が良い。

まずはケーブルカーに乗ろう!!と思ったら、なかなかの行列・・・、だったんでリフトに乗り込み。12分かけて山の半ばくらいまで上がっていきました。ちなみに夏場のリフトは私は初めて。私は高所恐怖症ですが、さほど怖くなかったのですが、どうやら嫁さんの琴線?に触れたらしく、かなり怖がってましたね。高いビルとか全然平気なのにねぇ。



リフトを降りてから、歩き始め。コンクリートで舗装されているところを歩いていきます。登山コースは何種類かあるのですが、今回は1号路という一番オーソドックスな道で歩いていきました。
途中、浄心門や仏舎利塔、薬王院など仏教系の建物を縫って歩いていきます。天狗や仁王、いろんな銅像もいらっしゃいます。30年前にこの道を歩いたとしたら、覚えているハズだけど、覚えてないってことは違う道だったのかな?
薬王院の奥院からは桟道に変わったものの歩きやすい道が続きます。
ホントにのんびり歩いていったのですが、30分ほどで頂上到着!!
あれ?こんなに楽だったの?リフト使っちゃ駄目だったかな?というくらい。
とりあえず頂上でグルグルと回ったのちに早めのお弁当。
じゃあ、降りる道は違う道で行こう、ということで6号路に決定。
6号路は琵琶滝コースといって、沢に沿っているので涼しいとかナントカ。早速降りていくと沢に沿ってじゃなくて、登山道に沢が走ってる??先週の大雨の影響なのかな?とりあえず靴を濡らしながら降りていきます。こりゃ上がるのは辛そうな道。
でも、森に囲まれて、水音のする涼しげな道でした。
降りるのは楽しい感じで気持ち良く降りることができました。
というわけで11時半には駅まで降りてこれました。
高尾山には2時間半滞在かな?ホント楽しい山でした。
足の疲れも心地よい。いろいろなコースがあるので、また次に来ても良いかも。
Posted by watari - 2013.08.25,Sun
七輪陶芸の続きを書こうかと思ったけど、上野の東京国立博物館に「和様の書」展を観に行ってきたので、そちらの感想を先に。
 
正直、書にはあまり関心がなかったのだけど、最近興味を持ちつつある嫁さんが観たいということで一緒に行ってみた。
 
和様とは、中国からはいってきた「漢字」と、漢字を基に作られた「平仮名」を、日本式の書き方である丸みを帯びた優美な字で書かれたものを和様というらしい。
 
確かに展示されていた中国式の漢字と、日本式では見た目がけっこう違う。なるほど。
 
でもやっぱり崩し字でほとんど読めないし、まして平仮名なんて続け字で全く読めない。綺麗だなぁ、と思うんだけど読めないので正直よくわからんというのが素直な感想。
 
一番おおっ、と思った字はお経でした。
内容はわからないもののほぼ漢字は読めるもんね。
 
でも、実はもっともココロが動いたのは紙でした。
 
これが非常に凝った綺麗な和紙に書かれているんですよ。
字が主役なんだろうけど、私は和紙に目が釘付け。
 
金や銀、青や赤、飛雲というような模様。
見事でした。どうやって作るんだろうか?
飾り塗りの参考になりそうな模様もたくさんありました。
1000年以上昔にあの和紙が作られていたってのは凄いことだなぁ。
 
そうそう、国宝がゴロゴロと展示されていました。
書は国宝が多いの?良く知りませんが文字
というのは、その国の文化と同じだからでしょう。もうちょっと読めるようになると良いんだろうなぁ。
Posted by watari - 2013.08.04,Sun
茨城県近代美術館の熊田千佳慕展に行ってきました。
 
熊田千佳慕(ちかぼ)さんという方は、昆虫や植物の細密画を得意とし、ファーブル昆虫記の挿絵をライフワークとされていた方です。私はフンコロガシの絵やミツバチの絵は知っていましたが、名前は全く知りませんでした。嫁さんが展覧会に行きたい、どーして見たい、ということなので茨城まで行ってきました。
意外と遠いのよね。川崎からだと休憩含めて3時間くらい。
 
 
日曜日だけど、お客さんはそれほど混んでいません。超有名作家ではないということもあるでしょう。
 
人がいなかったということもあり、間近でじっくりと絵を観てきました。
 
観察に基づいた正確な絵で、遠くから観ても本当にリアルで見事なのですが、近くから見ると昆虫にしても、植物にしてもうっすらとした毛までしっかり書かれていて、超リアル。ある意味グロテスク。驚異的な細かさです。
 
老眼に成りかけ(もうなってる?)目で、絵から3センチの距離で見てみると細い線で植物の茎や花に書かれていて、本当に驚きます。陰影はドット。点の集合体です。本当に凄いです。
 
展覧会の中で熊田氏の言葉のひとつが心に残りました。
しっかりメモをしてくれば良かったのですが、メモり忘れてしまったのでこんな感じということで。
 
「美しいものが、美しいのではない。愛しているから美しいのだ。」
 
熊田氏は昆虫や植物や花を愛していたのだなぁ、と感じました。
愛してなかったら、こんなに細かに描けないと思います。
 
DSCF9794_640.jpgDSCF9797_640.jpgちなみに購入した絵ハガキ5枚。
そのうちの一枚を拡大してみると絵ハガキでもこんなに細かい。
原画はホントに凄かった。力がありました。
 
ちなみにイキオイで大人の塗り絵(野に咲く可憐な花(熊田千佳慕))も購入。ゆっくりと塗り絵でも良いから、体感してみたいと思ってます。
Posted by watari - 2013.07.07,Sun
先日、祖母のところに遊びに行ったら「日曜美術館でやってた『貴婦人と一角獣』。一度見たかったわ」とのこと。

祖母は御年96歳。足を悪くして、外出がままらないということもあり、嫁さんにその話をしたところ、「私も興味があった」ということで見てこよう、と行ってきました。
 
美術館はなぜか4週間連続(丸の内→上野→両国→乃木坂)。
一度行くと観たいのが重なるのかな?
 
乃木坂駅降りてすぐの国立新美術館は初めて。
こーいうところがあるんですねぇ。非常に立派。
 
入ってすぐに6種の貴婦人と一角獣のタペスリーが飾ってある大きなスペースに出る。まったく織物とは思えないほど精緻で鮮やか。バックの赤色が綺麗。腕利きの職人が時間を掛けて丁寧に作ったものなんだと思う。
 
作品自体は15世紀末にフランスで作られた6連作もの。
大きさは正確にはわからないけれど、3メートル×3メートルくらいはありそう。
 
全体のテーマは謎。
それぞれ6枚が題名を持っていて「触角」「味覚」「嗅覚」「聴覚」「視覚」「我が唯一の望み」。独特の千花模様(ミル・フルール)が一面に織られていて、その真ん中には貴婦人や一角獣、他にも猿、犬、ウサギ、羊、山羊などいろいろな動物たちがいます。
 
気に入ったのは千花模様。ひとつひとつが違っていて綺麗なんです。よく織ったものです。また全体の色の赤が非常にイイ。こんなのが家の壁に飾ってあったら、引きこもりますね、絶対。
 
圧倒的な存在感がありました。
10mくらい離れてみたり、傍に寄って観てみたり。
この作品も写真でみても、わからない。行ってよかった。
 
ウィキペディアにも情報ありますので気になる人は見てみてください。
プロフィール
HN:
watari
性別:
男性
趣味:
本読み・魚釣り・ハンドメイド
自己紹介:
東京出身川崎在住。
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